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・ダンボールの歴史

ダンボールの発祥

ダンボールの発祥の発祥は英国で、1856年、E.C.ヒアリ-とE.E.アレンの2名が、紳士がかぶるシルクハットの汗止め用裏打ち材として使用する「しわ付き紙」の特許を得た時とされています。

 

段ボールを包装材として使用したのは米国で、1871年、A.L.ジョーンズが紙に段をつけただけのものの特許を取得し、わらやおがくずに変わる緩衝材としてガラス瓶や石油ランプのガラス管などの輸送に使用しました。その3年後の1874年に、A.ロングが、段が伸びてしまうのを防ぐために段の片側にライナを貼り合わせた片面段ボールを開発しました。

 

そして1894年頃には両面段ボールが考案され、外装用の段ボール箱としての使用が始まりました。

 

このように、段ボールは主に米国で発展し、1800年代の終わり頃には現在の段ボールの原型ができあがって現在に至ります。

日本の段ボール産業

日本では、1909年、井上貞治郎が綿折り機を応用してボール紙に多くの段をつける事に成功し、「段ボール」と命名したのが発祥とされています。

 

その後、第一次世界大戦(1914年~1918年)による産業の活況と、関東大震災(1923年)後の復興などにより段ボールの需要は一気に増えましたが、第二次世界大戦(1939~1945年)の空襲により生産設備のほとんどを喪失してしまします。

 

しかし、当時日本の輸送包装としては木箱が主流でしたが、戦後の再建とともに、当時すでに輸送包装資材の80%を段ボール箱が占めていた米国の影響を受け、木箱から段ボールへの移行が活発になった事で段ボールの生産量は急激に増えていきます。

 

新幹線開通、東京オリンピック(1964年)と高度経済成長によって段ボールの需要がますます拡大し、ユーザーニーズも多様になった事で、1959年から1966年にかけて耐水段ボール、強化ダンボール原紙、白ライナなどが開発されました。

 

その後、過熱景気の中で増加を続けた段ボール生産でしたが、1990年以降はバブル崩壊、製造業の海外移転によるアジア諸国からの輸入商品の急増により、その伸びは鈍化しました。しかし、家電製品や、食品、飲料などの分野で日本人の生活構造に対応した新しい需要が生まれ、今日では景気や物流と密接に関連しながら、人々の生活に欠かせないものとなっています。

参照:『段ボールハンドブック』全国段ボール工業組合連合会発行2007.11.10

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